あまりの寒さに、午前五時に目が覚めた。
あたり一面に草原が広がっていて、一つの丘の上に昨日テントを立てた。寝袋から顔を出して横を見ると、自転車の影がテントの側面に映っている。
そう、自転車があるのだ!!
昨日の寝床
美しい丘が連なっている。
ポルトガルに来て一日目、自転車がロストバゲージに遭い、よもや自転車旅が続行不能のように一時思われたが、空港職員の必死なリサーチのおかげで、自転車はパリにあることが判明。翌日の夕方にはリスボンに届けてくれた。
あれから1週間近く経ち、ぼくはリスボンから北東に進みポルトガル中東部のzibreiraにやってきた。
寝袋からはい出そうと体をもぞもぞさせる。が、なかなか出れない。
こ、これは........
「寒すぎる.........」
寝袋にくるまっているにも関わらずかなり寒く感じる。
厚手のセーターを着てテントの中でパスタをゆでた。炒めた玉ねぎ入りトマトソースパスタ。
うん、美味い!!
それを食べた後、動く気になれずもう一度寝てしまった。
zzzzz............................
zzzz......................................
気が付くと午前11時。
......なんてこった.....orz
結束ロープを紛失しかけるハプニングがあったが、何とか12時に丘を出発。
空を見てみると...........
快晴!!
もっとはやく活動すればよかった!
田園地帯を駆け抜ける。小さなアップダウンはあるものの風もそこまで強くなく走りやすく、見渡せば草原が広がっている。
気持ちええ...(´ω`*)
途中、ヒッチハイクをする二人組に遭遇。ドイツから来たらしく、これからパリを目指すという。ここがどこなのかよくわかってないらしく、地図を見せるとなぜか絶望した表情。
どうやら、まったく違う方向に来てしまったらしい。
今日どこで寝るかも決まってないとか。
そんな彼らと自転車旅をしている自分と重なるものを感じ、ポラロイドカメラで彼らの写真を撮ってプレゼントしたらとても喜んでくれた。
お気をつけて!!
「なんてこった!真逆だぞ!」
実は、この日ポラロイド写真をプレゼントするのは二回目。一回目は親切にしてくれた自転車屋の親子にプレゼントしたけど、この調子だと最終日までフィルムが残らないかも.....。
サイコンを購入したらセッティングまでしてくれた。
道を間違えてしまったヒッチハイカー達だったが、どうやら僕も道を間違えてしまったらしい....
進んでいた道を引き返したりしていたら、きょうの目標地点には辿りつけないことが判明。
しばらくシャワーを浴びていなっかたので致し方無くグーグルマップで偶然見つけた宿に泊まることに。
一泊22ユーロとかなーり高かったが、ここのご飯が本当においしかった!!
じゃん!!
じゃじゃーん!!
うますぎる!!
ここ最近ジャガイモとたまねぎを適当に煮たものばっかりだったので、温かいスープは心の中まで染み渡るようだった。オーナーもとても優しい。
今日、もし道を間違えなかったらヒッチハイカー達に会えなかったし、こんな素敵な宿にもたどり着けなかったと思うと、寝坊したことを含めて、充実した日のように思えた。
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